勉強しなさい!

勉強をしない子に対して、「勉強したくてもできない子がいるのよ!」と言う親や先生がいますよね。 私も小学生の頃、先生に言われたことがあります。 

ただ、今でもその言葉の意味がわかりません。 まず、なぜ勉強ができない子の例をあげれば勉強をするようになると思っているのか。純粋だった小学生の私は、「たしかにそうだよなぁ」と納得して勉強をしましたが、3日経ったらもとに戻りました。勉強がしたくてもできない子というのは貧困な家庭に生まれた子や、障害を持った子、勉強どころではない国や地域に生まれた子などを指しているかと思います。その子たちと比べてあなたは恵まれているのよ!ということを言いたいのでしょうが、だから学校の宿題をやれとなるのはよくわからん。恵まれているからいろいろな勉強ができるし、いろいろな経験ができる。だから"嫌でも"その宿題をやれ。その勉強をやれ。 「この嫌でも」がわからん。仮に、勉強がしたくてもできなかった子が学校に行けたとする。最初は目を輝かせて教科書に食いつくだろうが、しばらくすると私たちと同じようになるだろう。勉強が今まで出来なかった子にも興味があるもの、ないものはあるはず。その興味がないものを勉強しはじめて、やる気をなくしているときに「こら!勉強したくても……」と言われてしまう。学ぶこと全てに興味を持つ子なんてそうそういないから。 自分が興味ないことの勉強ほどつまらんものはないし、すすんでやるはずもない。どうしても宿題や勉強をやってほしいからといってそういった子たちを利用するのはずるい。恵まれた環境で勉強をすることができたひねくれ者の意見に過ぎないかもしれない。